有賀さつきさんが他界された。
テレビに映る、彼女のお父様の映像を見ながらも、52歳でこの世界とさよならしてしまうこと・・・。
強いお父様だなと。
僕からすれば昔はお姉さんのように感じていた方。
それが今や同じ世代の仲間として見ている側面もあるこの頃だった。
でも彼女が人知れず病と闘っていたこと・・・それを知らなかった。
やはり人の事と言うのは知らない側面の方が、およそ10割近いと言うことだろうか。
どちらかと言うと嘘をつかないと言う大義名分のもとに何でも晒してしまっている自分。
それでも、やはり伝えやすいように、そこには演出というようなものが存在している気もする。
もちろん口には出さないことも、そりゃいっぱいあるから。
しかしながらなるべく出すようにしてリアルな僕とラジオでは出会えるようにしたいなと。
それが先輩の教えもあったから。
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今気がかりなのは、一枚目の写真が、それこそ象徴でもある。
そんな心配を抱えている人はこの世にいっぱいいらっしゃって、
それでも、多くの場合そこに目を向けずに、社会という得体の知れない力で、
乗りきっている日常なのかもしれない。
社会にインフラが重要であるように、
個人の中にもインフラが整っていなけりゃ、無理があると感じることも。
個人の中にある理性と知性のインフラ。それこそ、品性というものかも知れない。
有賀さんには、すごく品の良さを所作から伝えられるんです。
過去の映像なんかを振り返っても、そりゃすごいなと。
でも、その一方で、
それを、どこかで忘れてきちゃってる人もいたりする。
否、教わって来ていないんではないかという結論も垣間見れるこの頃。
個人の中にある理性のインフラの敵は、知識かもしれない。
知識と、知性、理性は違う。
しかもっその知識は、非常に無意味な自信を与えてしまっている場合もある。
でも、実際のところ、それらは、実は非常に弱いと思う。
知識であって、経験ではないのだから。
知識よりも、知性と理性を感じられる品性。
それがある仕事に向かい合いたいものだと・・・。
あらためて思う。