計算され尽くしての、そのシルエットなのか?
それとも、必然からのシルエットなのか?
その想像の先にある答えをなかなか出してくれないのが、コイツである。




メーカーの中では、ベースとなるマシンだからこその興味がある。
その先に嗜好性の高いモデルもいっぱいある。
だからこそのベースモデル。

色々な角度から、デザイナーが考えたことなのか、
それとも、設計者が必然と戦って、その上で出きあがったフォルムなのか?
ホンダのカブは、それこそ必然からのデザインの極みでもあると思う。
それがデザインの一分野をつくりあげた。
カワサキのGPX750Rなんて、見事にエンジニアの設計思想をデザイナーも含めて
具現化した『必然』であることがわかる。
でも、ほんとこのハーレーという乗り物は、
いったいどちらなのか、未知の部分、側面がいっぱいある。
なぜ、こう造ったんだろー??的なとこも、オイル交換をするだけでも出てくる。
アメリカのモノづくり・・・と言ってしまっても違うと思うし、
こういうバイクを造っているいる国でもあれば、F22ラプターや、F35ライトニングもつくってる。
同じではないと思うからこそ、世界観の置き方に面白味を味わえる。
それでも、一つのメーカーの中では、基準となるモデル。

クラシカルな佇まいでありながら、中身は30年前のGPX750Rとは比較にならないほど、
EFIだの、進化している。
そこが面白い。
それでも、オイル窓がなかったり、金属で覆っていたり、
それはコダワリでもあるのだろうと・・・。
でも、ふと、必要とされる機能を持ったパーツを組み合わせてみたら・・・・
このカタチになってるんじゃないかと思うとこもある。
すると、それは必然でもある。
その昔、リトラクタブルなるライトがあったが、それは当時、必然でもあったが、
技術の進化により、必然が消え失せ、必要性もなくなった。
個人的には、その特別感が好きでもあったのでBA5のプレリュード、乗ってたわけだけど、
合理的でもないからこそ消滅。残って欲しいスタイルではあった。
こういうシルエットから想像するモノの生まれ方、想像するだけでもモノに対する
愛敬の念が生まれてくる。
それまでの僕ならば、絶対選ばなかったバイク。
でも、出会ってしまってから、ポテンシャルに驚くことがいっぱいで、
子供との時間を演出もしてくれて、思い出につくりかえてくれちゃう。

なんてったって、子供のほうが、ハーレー好きである。

まだまだ興味は尽きない・・・。