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文化の改悪

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タイトルは仰々しいが、
カンタンに言えば、
お洒落になったが、不便になった…。
と言う、宇都宮駅のお話。

以前、宇都宮駅の一階にあった吉野家がなくなり、そこがお洒落なフードコートに。
さらには、餃子屋さんも今後。

お洒落なカフェが、気軽に利用出来るかもしれない。
あ、そこのコーヒー、410円です。

あ、吉野家の牛丼は、そのお値段以下です。

そのお値段以下で、10分以内で空腹が満たされて、仕事のための移動を開始出来る。

JRの運転士さんや車掌さんも、よく見かけたっけ。乗務前か、後かは、わからないけど、急いでかきこんでいた光景をいつも見かけた。それから学生さん。
そして僕。

ほんとお世話になった。

新幹線発車まで12分ある、
よし、吉野家!

電車、あと10分あるから、よし、吉野家。

タクシー乗り込む前に、ちょこっと、小腹を埋めよう、よし、吉野家。

こんな使い方が出来なくなった。

もう、そりゃものスッゴくお洒落になっていて、見た目はいい…かもしれないが、そこにアジが欠如してるんだよな〜。地域の生活感と言うか…。

どこにでもある吉野家でも、それゆえに地域の作用が見て取れる。つまりは、そこにアジがあった。

観光客にばかり合わせてしまうと、観光客からすると、逆に観光する意味が希薄になっちゃう。
その地を何のために訪れているのか。
そこの『普通』を味わいたいわけで、
地域の日常、地域のルーティンで祭りがあったり、その、祭りがあることが、日常の流れの中。

それを観光客向けに演じられてしまったら、意味が違ってくるのと同じ。

文化の基本は、生活で、生活の上に成立するもの。

海外旅行は、日本とちがうからこその、海外旅行という目的。

それを、例えば、日本人観光客のために、海外に、日本を作られては、意味がない。

どこもかしこも、東京によくある…的な施設を目指したら、魅力はどんどん希薄になる。

改札でると、もう、宇都宮感が、希薄になったな。売っているものは宇都宮でも、売られている環境は、高知龍馬空港とも変わらない感覚。悲しいかな、売っているモノの違いだけ。

やっぱり、宇都宮駅では、もう、ホームの野州そばが、一番、宇都宮ならでは…を感じられる、残り少ない場所だ。


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