この場所、珈琲も650円であり、銀座価格である。
それでも、まだ銀座ならばリーズナブルな方か。
でも、この場所、落ち着く場所でもある。
ここで番組前に時間があれば本を開き向き合う。
珈琲が運ばれて来てからも、その存在を忘れるくらいに夢中にさしてくれる本との出会いは嬉しい。
完全に冷めきった珈琲を、時間がゆえに一気に飲み干す。
そんな場合が、当てはまる。
一方、そんな時間を、銀座だからこそ、買い物に費やす輩も居る。
大きな、煌びやかな、厚手の紙袋を幾つも引っさげてスタジオに登場する。
香水だか、ボディクリームの匂いもプンプン。そうなると、同じニオイでも『匂い』ではなく『臭い』である。
たぶん、香水ってのは、香るか、香らないかぐらいが、一番印象に焼き付く。
ランコムのトレゾワ、
その香りを、まさに香るか香らないかぐらいにされると、その香りを発見したことで、さらに強烈に心揺さぶられてしまう。
明らかに『BabyMetalですっ!』ってくらいに
『ランコムトレゾワですっ!』にされちゃうと、
台無し。
ランコムトレゾワに失礼だろ、お前!と言いたくなってしまう。
もちろん、言葉にはしないが…。
脱線したが、そんなことも、この喫茶店で思い出した。