生放送前に、どうしても観ておきたい、参加したい試写会があった。
映画を味わう前の知識では、
『これは、文化放送キニナルと同じスタンスで、おばあちゃん2人が動く、誰かに会いに行く記録』
というノンフィクション映画との認識。
だが、実際に映画を味わった後では、その『スタンス』ではなく、『本質』に突き動かされた。
スタンスは、今の文化放送キニナルの僕やスタッフとまったく一緒。
気になるから、調べようと。
実は無責任なネットの、誰かの情報ではなく、そこに存在している『人』に会うことを、ちゃんとするのである。
おばあちゃん2人が知りたかったことは、『今の経済の矛盾』だった。
『成長する経済は、どこまで成長するの』
『そもそも成長ってし続けられるものなの?』
『人間が成長し続けたら大変でしょう』
という素朴な疑問。
孫との会話から生まれた疑問を、孫だけでなく、自分のためにも解決しようと動く。
でも、それは経済の領域を超え、人類、地球未来の領域での本質なんだなと。
映画という、監督の演出をも味わうというより、こんな本物の2人のおばあちゃんを発見して、テーマにすることで、もう、このノルウェー人の監督は、監督としての責務は果たしているように思った。
大切なことが描かれています。
見解は少し違えども、否定ではなく、賛同すら出来る。
まあ、この映画に結論はないです。
だけど、自分を振り返ってみる機会を確実にくれます。
同じく試写会に来ていた映画関係者であろう人は、出口で演出がどうのこうのと、試写後に話していたが、これは、演出じゃなく、ドキュメンタリー。
それが面白い。
だから、面白い。
もしかしたら、僕の50年後…かもしれないと。こうでありたいな。