NACK5、ハイパーラジオ12日のブックキングで、僕がお伝えした一冊。
これなんです。
塩田武士さんの作品、『罪の声』、
この一冊は、仕事の関係で出会ったが、
今の僕が、今、これに出会ったことを喜ぶべき一冊。
この一冊と出会った事で、ひとつの事件、
あくまで名前は、知っていたけれども、
それが
『知った気になっていただけだった』
ということを、
再認識させてくれた。
ほんと、世の中に対して、どこかで傲りがあるのでしょう。
知欲を発揮させ、想像力を養うこと。
それにより、他の人の気持ちに近付くことが出来たり、その距離を縮めたり。
見出しばかりで、事実を想像することもなく、騒ぎ立てる。
なんと浅はかなことか。
当事者にしかわからない世界があると言うこと。
そこは、推し量るべきツールは想像力なのでしょう。
しかしデータばかりが重宝される世の中になって、
想像力が欠如して、潤滑剤がない世の中になってきているとも感じられる昨今。
ラジオもまたしかり。
聴く上で、想像力を持って聴くことも醍醐味であり、必要なこと。
そこに対して、文言のみに目くじらたてでいるようでは、
ラジオを聴くことが、本質で『ラジオを味わってはいない』と言うこと。
ラジオは新聞でもテレビでもない。
ましてや、ツイッターじゃない。
ツイッターの集結でもない。
ネットでもない。
ラジオはラジオ。
心を伝える、ないしは、そこから新聞へとパスする役目でもあるのだと。
それをこの一冊から、
昭和の事件史からも学べる機会・・・になるような作品です。
塩田さんの取材力と、創造力に脱帽です。